パチンコをやめたら、お金の問題が全部きれいに消える。
そう思いたいけど、僕の場合はそこまで単純ではありませんでした。
ホールに行かない日は増えました。閉店近くまで打って、帰ってからご飯を食べて、お風呂に入って、深夜2時に寝るような生活も減りました。お金の減り方もゆっくりになったし、気持ちのザワザワも減りました。
でも、別の問題が残りました。
お金を使いたい。
この感覚です。
パチンコを打たなくても、買い物をしたくなる。オンラインクレーンゲームで遊びたくなる。ゲームセンターで景品が取れるまでやめられなくなる。安いものを細々買って、気づいたらそれなりにお金が減っている。
禁パチは大事です。でも、禁パチした瞬間に散財癖まで消えるわけではありませんでした。
この記事では、パチンコをやめた後に残る「お金を使いたい衝動」と、僕なりの付き合い方を書きます。
パチンコをやめても、散財癖は残ることがある
パチンコをやめると、生活は穏やかになります。
財布から一気に1万円、2万円、5万円が消えることは減ります。負けた帰り道の重さも減ります。家に帰ってから、頭の中でずっと負け額を計算する時間も減ります。
ここまでは本当に良い変化です。
ただ、僕の場合は「お金を使いたい」という衝動が残りました。
コンビニで余計なものを買う。ネットで小物を買う。ゲームセンターで少しだけ遊ぶつもりが、いつの間にか数千円使っている。オンラインクレーンゲームで「あと少しで取れそう」と思って追加してしまう。
パチンコで大きく負けるよりはマシ。
そう思ってしまうんですよね。
実際、パチンコに戻るよりはマシな場面もあります。でも、何も決めずに使い続けると、結局お金は残りません。
僕は「安いものを細々買う」方向に行きやすい
僕の散財癖で多いのは、高いものをドンと買うより、安いものを細々買うパターンです。
数百円。1,000円。2,000円。
一つひとつは大した金額に見えません。
でも、何回も買うと普通に痛い金額になります。
そして不思議なことに、ある程度値段のするものはあまり買わないんです。長く使えるものや、本当に欲しいものには悩むのに、細かいものには財布がゆるくなる。
この感覚は、パチンコをしていた頃の金銭感覚とどこか似ています。
1回500円、1,000円を軽く見ているうちに、気づいたら数千円、1万円になっている。台の前ではそれが当たり前だったから、生活に戻ってからも小さい出費を軽く見てしまうのかもしれません。
オンラインクレーンゲームやゲーセンは、パチンコに似た熱さがある
僕はオンラインクレーンゲームでも散財しました。
最初は少しだけのつもりです。
でも、景品が動く。あと少しに見える。ここでやめたら、今まで使った分がもったいない気がする。
この流れになると危ないです。
パチンコの「もう少しで当たりそう」と似ています。取れるまでやめられない。負けを取り返すわけではないのに、途中で降りるのが嫌になる。
ゲームセンターも同じです。
その場の熱で使うと、冷静な金額ではなくなります。数百円のつもりが、景品ひとつに何千円も使っていることがあります。
オンラインクレーンゲームについては、別記事でも書いています。
オンラインクレーンゲームは危ない?禁パチ中にハマると散財しやすい理由
食玩シールやカード集めは楽しい。でもコンプ欲には注意
最近の僕は、食玩のシールやカード集めも楽しんでいます。
ドラゴンボール超戦士シール、にふぉるめーしょん、イタジャガ。人気アニメや漫画の食玩は、見ているだけでも楽しいです。
僕はドラゴンボール超戦士シールの「超絶感謝の十周年」と「激闘の記憶」をコンプリートしました。にふぉるめーしょんのジョジョ5部もコンプしました。デスノートのカードも集めました。
ドラゴンボールやジョジョは100均のファイルに入れて保管しています。ジョジョでは、「凶」と書かれた石が描かれたスコリッピのシールが何枚も重なりました。デスノートはファイルに入らなかったのでケースで保管し、気に入ったものは100均のケースに入れてデスクにも飾っています。透明な袋を開けずに保管する派なので、並べて眺める時間も楽しいです。
お菓子は自分だけでは食べ切れません。子どもにあげたり、ウエハースを食べたい同僚へ一日2個ほど渡したりしています。それでも、シール目的で買う量が増えすぎないように気をつけたいです。
これはこれで、パチンコに行くよりずっと良い趣味だと思っています。手元に残るし、眺めて楽しめるし、好きな作品への気持ちも残ります。
ただし、ここにも危ない部分はあります。
コンプしたい。
この気持ちが強くなると、終わりが見えなくなります。
箱買いして、足りない分をメルカリで買う。高いシールやカードだと1枚で数千円を超えることもあります。楽しい趣味だけど、上限を決めないと普通にお金は飛びます。
食玩シール集めについては、こちらで詳しく書きました。
食玩シールカード集めが楽しい|箱買いメルカリ未開封保管100均収納
「パチンコじゃないからいい」で使うと、お金は残らない
禁パチ中に一番やりがちなのが、これです。
パチンコじゃないからいい。
この考え方は、半分正しいと思います。
パチンコ屋に行かないことは大事です。ホールに入らないだけで、取り返したい気持ちや、あと少し回せば当たるかもしれないという感覚から距離を取れます。
でも、「パチンコじゃないなら何円使ってもいい」ではありません。
コンビニ、ゲーセン、オンラインクレーンゲーム、ソシャゲ課金、ネットオリパ、メルカリの買い物。
全部、使い方を間違えるとお金は減ります。
僕はここを甘く見ていました。
パチンコで1万円負けるよりはいい。そう思って数千円の散財を何回もすると、月末には結局苦しくなります。
禁パチしているのにお金が残らない時は、こちらの記事にもつながります。
パチンコをやめたのにお金が残らない理由|生活費と借金返済を立て直す
スマホゲームを使うなら、無課金で遊べる範囲に絞る方が安全です。基本無料ゲームの使い方は、こちらの記事でも触れています。
パチンコに代わる趣味はゲームでいい|スマホゲームは無課金前提で使う
散財癖も、脳の報酬を求める動きと関係しているかもしれない
ここは医師ではない僕が断定できる話ではありません。でも、調べていて腑に落ちたことがあります。
厚生労働省は依存症について、やめたくてもやめられない状態であり、脳が報酬を求めて生活の優先順位が変わってしまうことがあると説明しています。意志が弱いだけではなく、脳の回路が関わる問題として説明されています。
パチンコ、スロット、バイナリーだけではありません。ガチャ、オンラインクレーンゲーム、ネットオリパ、レアな食玩シール、メルカリの掘り出し物にも「次こそ」「あと少し」「今買わないとなくなる」があります。
僕の場合、この「来るかもしれない」「手に入るかもしれない」という期待に弱いんだと思います。勝ち負けではなくても、脳が刺激を欲しがっている感じがあります。
心理学や医学系の資料でも、問題のあるギャンブルには報酬処理、ストレス、衝動性、意思決定に関わる脳の働きが関係すると紹介されています。また、ADHD症状とギャンブル問題、強迫的な買い物との関連を調べた研究もあります。
ただし、「散財する人はADHD」と言いたいわけではありません。ここは絶対に雑に言わない方がいいです。発達障害かどうかは専門家が見る話ですし、性格の問題として片づける話でもないと思います。
僕が記事で伝えたいのは、原因を一つに決めることではなく、根性だけで止めようとしないことです。カード登録を外す。現金を持ちすぎない。一晩置く。家族や相談先に話す。そういう仕組みを作る方が、僕には現実的です。
参考:厚生労働省「依存症についてもっと知りたい方へ」、American Psychological Association「How gambling affects the brain」、問題ギャンブルとADHDに関する研究、強迫的な買い物とADHD症状に関する研究
散財の移り先を先に知っておく
僕が気をつけたいと思っているのは、「どこに移りやすいか」を先に知っておくことです。
| 移りやすい先 | 危ないところ | 対策 |
|---|---|---|
| コンビニの買い物 | 少額なので油断しやすい | 1日いくらまでか決める |
| オンラインクレーンゲーム | 取れるまでやめにくくなる | 先に上限を決めて追加しない |
| ゲームセンター | その場の熱で使いすぎる | 財布に入れる現金を減らす |
| ソシャゲ課金ネットオリパ | 当たり待ちになる | カード登録を外す |
| 食玩カードシール | コンプ欲が出る | 箱買いメルカリ予算を分ける |
ここで大事なのは、趣味を全部やめることではありません。
むしろパチンコの代わりになる趣味は必要です。
ただ、ギャンブルで育った「もう少し」「あと一回」「ここまで使ったから」という感覚は、別の遊びにも出ることがあります。
だから先に上限を決めておく。あとから気合いで止めようとしない。ここが大事だと思っています。
使う前にお金を分ける
散財を防ぐなら、気持ちだけで止めるより、先にお金を分けた方がいいです。
給料が入ったら、まず支払い、返済、食費、交通費を分ける。
そのあとで、趣味に使っていいお金を決める。
順番はこれです。
- 返済に使うお金
- 生活費
- 家族に必要なお金
- 交通費
- 趣味に使っていいお金
先に趣味へ使うと、足りなくなった時に苦しくなります。
僕は生活費や返済金に手をつけたことがあります。家族にお金を借りたこともあります。子どものお金に手をつけたこともあります。
だからこそ、順番を間違えたら危ないと思っています。
「余ったら返済する」ではなく、先に返済と生活費を置く。残った中で遊ぶ。
当たり前のようで、ギャンブルをしていた時の僕にはこれができませんでした。
給料日が危ない人は、こちらも読んでみてください。
「取れるまで」「当たるまで」「揃うまで」は危険ワード
散財しやすい時、頭の中に出てくる言葉があります。
- 取れるまでやる
- 当たるまでやる
- 揃うまで買う
- ここまで使ったからやめられない
- あと少しでいけそう
この言葉が出たら危ないです。
パチンコで負けている時の感覚と近いからです。
あと少しで当たりそう。ここでやめたらもったいない。次こそ来る。
この感覚に入ると、冷静な趣味ではなくなります。
だから僕は、上限に達したら途中でもやめるルールが必要だと思っています。景品が目の前にあっても、シールがあと1枚でも、そこで追加しない。
きれいごとではなく、そこを崩すとまた同じことを繰り返すからです。
お金を使わない楽しみも、先に用意しておく
お金を使いたい衝動が来た時に、何も用意していないと危ないです。
暇になる。スマホを見る。何か買いたくなる。ちょっとだけ遊ぼうと思う。
この流れになる前に、お金を使わない逃げ道を作っておきたいです。
- 読みかけの漫画を読む
- アニメを1話だけ見る
- 家にあるゲームを進める
- お風呂に入る
- 寝る
- 散歩する
- 家族や友達に連絡する
地味だけど、こういう逃げ道があるだけで違います。
パチンコの代わりに何をするか悩む人は、こちらにまとめています。
パチンコをやめたら何する?暇つぶし候補と仕事帰り休日の過ごし方
「使っていいお金」をゼロにしすぎない
僕は、散財癖がある人ほど「もう一円も使わない」と決めすぎるのも危ないと思っています。
もちろん、生活費や返済金に手をつけるのは絶対に避けたいです。
でも、楽しみまで全部ゼロにすると、反動が来ます。
我慢して我慢して、ある日急に爆発する。そうなると、パチンコに戻ったり、別のもので大きく使ったりしやすいです。
だから、少額でもいいから「使っていいお金」を作る。
ただし、上限を超えない。
この方が現実的だと思っています。
たとえば、食玩は月いくらまで。ゲーセンは財布に入れている分だけ。オンラインクレーンゲームは追加課金しない。メルカリは欲しいものリストに入れて一晩置く。
ゆるく見えるかもしれませんが、僕にはこのくらいのルールの方が続きます。
禁パチはゴールではなく、生活を戻す入口
パチンコをやめることは大事です。
でも、そこで終わりではありません。
僕の場合、パチンコをやめても「賭けたい」「使いたい」「集めたい」「取れるまでやりたい」という感覚は残りました。
それでも、パチンコに行かない日が増えると生活は穏やかになります。
お金の減り方はゆっくりになる。睡眠も戻る。家族との時間、友達との雑談、漫画やアニメ、ゲームを楽しむ感覚も戻ってきます。
だからこそ、次は散財癖とも向き合う必要があるんだと思います。
お金を使いたい気持ちを完全に消すのは難しいです。
でも、使う前に分ける。上限を決める。危ない言葉に気づく。パチンコに近い熱さを感じたら、一度離れる。
それだけでも、次の大きな負けは避けやすくなります。
禁パチ中に散財してしまったとしても、「自分はダメだ」と決めつけなくていいです。
ただ、何に移ったのかは見た方がいい。
パチンコをやめた後の生活は、そこから少しずつ整えていけばいいと思っています。
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