パチンコ、スロット、FX、バイナリーオプション、競馬、競輪、競艇、オンラインカジノ、ネットオリパ。何かにお金を入れ続け、生活費や返済のお金までなくなった。それでも、残ったお金でもう一度勝負して取り返したい。
この状態になると、頭の中は「今月をどう生きるか」より「どうやって負けを戻すか」でいっぱいになります。
それぞれ仕組みも法的位置づけも違います。しかし、食費や家賃、返済金を失った後にやるべきことは共通しています。
でも、今必要なのは逆転ではありません。これ以上なくさないことと、残っている生活を守ることです。
結論から言うと、今日やることは「もう一度賭ける・入金する」でも「別の会社から借りる」でもありません。
残高と支払日を全部書き出し、食事・住居・医療・仕事に必要なお金を確認し、払えないものは放置せず支払先や相談窓口へ連絡します。
生活費がなくなった時に、まずやる順番
- あらゆるギャンブルへの入金・投票・購入を止める
- 現金、口座、電子マネーの残高を全部確認する
- 次の給料日までに必要な食費・住居費・医療費・交通費を出す
- 支払日と不足額を一覧にする
- 払えない先へ期限前に連絡する
- 家族や公的な相談窓口へ、数字を隠さず伝える
僕は何度も、生活費と返済金へ手をつけた
僕にも、生活費までギャンブルに使った経験があります。しかも、一度だけではありません。
パチンコ、スロット、バイナリーオプションで、状況や金額が違っても、生活費や借金返済のために残していたお金へ何度も手をつけました。
給料が入ってすぐ、バイナリーの口座へ入金して負け続けたことがあります。パチンコやスロットでも、財布や銀行口座に残っていた生活費を「勝てば戻せる」と使いました。
最初は「少し勝てば今月が楽になる」というつもりでも、負けると目的が変わります。生活を楽にするためではなく、今の負けを消すために追加します。
そして、食費と返済金まで使い切る。給料日直後なのに、次の給料日までどう生活するのか分からない。そういう状態を、僕は形を変えながら何度も繰り返しました。
僕にとっては、パチンコもスロットもバイナリーも同じでした。遊技や資産運用として冷静に区切れる状態ではなく、負けたら次で取り返すためにさらにお金を入れるギャンブルになっていました。
生活費や返済金を失った後は、家族にお金を借りる。それでも足りなければ、子どものために残していたお金へ手をつける。負けた場面は違っても、その後に進む流れは何度も同じでした。
バイナリーオプションで5万円負けた時の記事でも書いていますが、借金中の一発逆転は、足りないお金をさらに減らす方向へ進みやすいです。
児童手当と子どものお年玉にまで手をつけた
生活費や返済が足りなくなると、僕は子どものために貯めていた児童手当を使ったことがあります。
それでも足りず、子どものお年玉から借金返済を立て替えたこともあります。
書いていて苦しい話です。
ギャンブルで自分のお小遣いを失っただけではありません。子どものために残していたお金を、自分の返済へ動かしました。
その場では「給料が入ったら戻す」「今だけ借りる」と考えます。でも、次の給料が入る頃には別の支払いが来ます。そこでまた増やそうとして負ければ、戻す予定はさらに遠ざかります。
これから同じことをしないためには、使った事実をなかったことにせず、「いつ、いくら戻す必要があるか」を家計表に入れる必要があります。ただし、生活がすでに回らないなら、自分だけで無理な返済予定を作る前に相談が必要です。
妻や親へ嘘をついて、お金をもらったこともある
僕は妻や親にも、いろいろな嘘をついてお金をもらいました。
本当の理由を言えば怒られる。見放されるかもしれない。だから、別の支払いがあるように見せたり、必要な理由を作ったりしました。
一度お金をもらうと、その場の支払いはできます。でも、嘘を守るためにまた嘘が必要になります。そして次に不足した時、前より相談しづらくなります。
一番苦しかったのは残高がゼロだったことより、家族の顔を見ながら次の嘘を考えていたことかもしれません。
全部を一度に説明するのが難しくても、まず「今月いくら不足しているか」「何に使ったか」「これ以上入金しないために何をするか」は伝えた方がいいです。
家族に伝える時は、謝罪だけで終わらせず数字を出します。
「ギャンブルで生活費と返済資金を使った。残高は○円、今月の不足は○円、支払日は○日。もう入金せず、今日相談窓口へ連絡する」
返せる根拠がないまま「絶対すぐ返す」と約束するより、口座残高と支払日を一緒に確認する方が立て直しにつながります。
借金を言えない人向けに、家族へ打ち明ける前に準備することも別の記事にまとめています。
最優先は「取り返しに行かない」こと
生活費がなくなると、働いて次の給料日を待つのが遅すぎるように感じます。
1万円足りないなら、1万円勝てば解決する。5万円負けたなら、5万円取り返せば元に戻る。頭の中では、ギャンブルが問題ではなく解決策に見えてきます。
でも、生活費を失った方法でもう一度生活費を作ろうとすると、失敗した時に食事や支払いまでさらに削られます。
負けたお金は、次の勝負の当選確率を上げません。今日の勝負に必要なのは勝つことではなく、残っている1円を減らさないことです。
残高と支払日を一枚に書き出す
頭の中だけで考えると、「全部払えない」「もう終わりだ」という大きな不安になります。まず、数字を分けます。
| 確認する項目 | 書く内容 | 今日の行動 |
|---|---|---|
| 使えるお金 | 現金、銀行・証券・投票用口座、電子マネー、購入残高 | 入金・投票・購入を止める |
| 食事・医療・通勤 | 次の収入日までに必要な最低額 | 先に確保する |
| 家賃・水道光熱費・通信費 | 金額、支払日、停止や契約への影響 | 不足するなら早めに契約先へ相談する |
| 借金・カード | 会社名、支払日、最低支払額 | 放置せず支払先か相談窓口へ連絡する |
| 後回しにできる支出 | サブスク、買い物、娯楽 | 停止・解約・延期を確認する |
事情によって優先順位は変わります。ここで大切なのは、借金返済を勝手に無視することではありません。生活に必要な金額と支払不能額を把握し、期限が来る前に支払先や専門家へ相談することです。
食事・住居・医療・仕事に必要なお金を先に確認する
次の給料日まで食べるお金がない。薬が買えない。仕事へ行く交通費がない。家賃や光熱費も危ない。
この状態なら、節約記事を読んで一人で耐える段階ではありません。お住まいの自治体や地域の自立相談支援機関へ相談してください。
厚生労働省の生活困窮者自立支援制度では、生活の困りごとを受け付け、家計状況の見える化、支援計画の作成、関係機関へのつなぎなどを案内しています。
利用できる制度や必要書類は地域や状況で異なります。「ギャンブルで使ったから相談できない」と決めつけず、今の残高、家族構成、次の収入日、払えない支出をそのまま伝えてください。
払えない返済は放置せず、追加借入の前に相談する
返済日が迫ると、別の会社から借りて今月だけ埋めたくなります。
でも、新しい借金で古い借金を返すと、来月は元の返済に新しい返済が加わります。僕も借りて返すことを繰り返し、最終的には債務整理まで行きました。
返済が難しい場合は、まず契約している会社へ連絡し、そのうえで多重債務の専門窓口へ相談します。金融庁は全国の多重債務相談窓口と、法テラスや弁護士会などの相談先を案内しています。
法テラスの無料法律相談は、収入・資産など一定の条件を満たす人を対象に、弁護士や司法書士への相談を案内しています。
ブログ内では、パチンコの借金が返せない時にやることと、債務整理を考えるタイミングもまとめています。
借りられるとまた入金してしまうなら、貸付自粛制度もある
口では「もう借りない」と決めても、スマホから借りられる状態が残っていると、衝動が来た時に動いてしまいます。
日本貸金業協会の貸付自粛制度は、浪費やギャンブル等依存症などで生活に支障が生じるおそれがある場合に、本人が新たな借入れを制限するため申告できる制度です。
ただし、登録したらあらゆる借入れが必ず不可能になる制度ではありません。既存契約などでは貸付けが行われる可能性もあるため、公式ページの注意事項を確認したうえで使います。
ギャンブルを止める相談と、借金の相談は分けなくていい
借金だけ整理しても、またギャンブルへ入金できる状態なら再発することがあります。反対に「まずギャンブルを完全にやめてから借金を相談しよう」と考えていると、返済問題が悪化します。
二つは同時に相談して構いません。
消費者庁のギャンブル等依存症で困っている人向けの案内には、本人と家族が利用できる相談情報があります。依存症対策全国拠点機関の全国治療施設・相談窓口マップから地域の窓口も探せます。
相談するときに手元へ置くもの
- 現金・預金の残高
- 次の給料日と手取り額
- 家賃、食費、光熱費など今月必要な金額
- 借入先、残高、毎月の返済額、支払日
- 家族へ返す必要があるお金
全部そろっていなくても、相談を後回しにする必要はありません。分かる範囲から伝えます。
まとめ|生活費がなくなった日は、取り返す日ではない
僕はパチンコ、スロット、バイナリーで、状況を変えながら何度も生活費と借金返済のお金へ手をつけました。
その後、家族にお金を借り、子どものために貯めていた児童手当を使い、子どものお年玉から返済を立て替え、妻や親へ嘘をついてお金をもらいました。
一度の負けではありません。足りないお金を別の勝負で埋めようとし、負けを隠して自分だけで解決しようとする流れを何度も繰り返しました。
- もう一度勝負しない
- 残高と支払日を書く
- 生活に必要なお金を確認する
- 払えない先へ早めに連絡する
- 家族と相談窓口へ数字を伝える
- 追加借入を止める仕組みを作る
生活費がなくなった日は、負けを取り返す日ではありません。残っている生活を守り始める日です。

