借金を家族に言えない時、一番怖いのは「怒られること」だと思います。
でも、本当に怖いのは、怒られるのが嫌で隠し続けて、借金がさらに増えることです。パチンコ、スロット、FX、バイナリー、オンカジ。原因は何であれ、隠している時間が長くなるほど、言うタイミングはどんどん重くなります。
僕は、借金を何度も家族に打ち明けてきました。最初にパチンコとFXで借金を作り、妻の親に立て替えてもらったことがあります。その後またFXで借金を作り、自分の親に立て替えてもらいました。
それでも止まりませんでした。親にお金を返すこともできないまま、パチンコとバイナリーオプションで借金を重ね、最終的には1100万円の借金になり、個人再生をしました。個人再生後も、100万円単位で使い込んで告白したことが2回あります。
だから偉そうなことは言えません。ただ、同じように借金を家族に言えない人には、隠し続けるより先に準備して話した方がいいと伝えたいです。
この記事でわかること
- 借金を家族に言えない時に先に整理する数字
- ギャンブルの借金を打ち明ける時の言い方
- 言わない方がいい言葉
- お金の管理をお願いする時の伝え方
- 家族に立て替えてもらう前に考えること
- 借金相談や貸付自粛制度を使うライン
借金を家族に言えない時ほど、まず数字を見る
家族に話す前に、まず数字を出してください。ここを曖昧にしたまま話すと、ほぼ確実に話がこじれます。
最低限、次のことはメモしておいた方がいいです。
- 借金の総額
- 借入先の名前
- それぞれの残高
- 毎月の返済額
- 滞納しているか
- クレカ現金化や後払いを使っているか
- 毎月の手取り収入
- 生活費と返済後に残る金額
- 今後、ギャンブルに行かないために何をするか
怖いですが、ここを避けると「いくらあるの?」「まだ隠してない?」に答えられません。家族からすると、怒りより先に不信感が出ます。
借金を家族に言えない人ほど、話す前に数字を見える形にする。これが最初です。
年収と月収で見る、借金の危険ライン
借金を家族に言う前に、もう一つ見てほしい数字があります。
年収に対して借入総額がどれくらいあるか。
手取り月収に対して、毎月の返済がどれくらい重いか。
この2つを見ると、「まだ自力で返せそうなのか」「もう相談した方がいいのか」がかなり見えやすくなります。
年収の3分の1に近いなら、かなり危ない
貸金業法には、借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐための総量規制があります。金融庁や日本貸金業協会の説明では、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合、新たな借入れは原則できません。
| 年収 | 年収の3分の1 | この金額に近い時の見方 |
|---|---|---|
| 300万円 | 100万円 | かなり危ない。家族に言う準備と相談を考える |
| 450万円 | 150万円 | 返済だけで生活が圧迫されやすい |
| 600万円 | 200万円 | 金額が大きく、ギャンブル継続なら危険 |
ただし、ここで勘違いしないでください。年収の3分の1以内なら安全、という意味ではありません。ギャンブルで作った借金の場合、100万円でも十分に生活を壊します。
また、総量規制は主に貸金業者からの借入れが対象です。銀行カードローン、住宅ローン、自動車ローン、クレジットカードのショッピング枠などは扱いが変わります。
でも、家計として見るなら、対象外かどうかよりも「毎月いくら返済で消えているか」が重要です。消費者金融、カードローン、リボ払い、後払い、家族への返済。家族に話す時は、全部まとめて見せた方がいいです。
毎月返済が手取りの20%を超えると苦しくなる
もう一つ大事なのが、月々の返済額です。
僕の感覚では、ギャンブル借金の返済が手取り月収の20%を超えるとかなり苦しいです。30%を超えると、生活費が足りなくなり、また借りる流れになりやすいです。
| 毎月返済額 | 状態 | やること |
|---|---|---|
| 手取りの10%以内 | まだ管理できる可能性あり | 新規借入を止めて返済表を作る |
| 10〜20% | 生活が圧迫され始める | 家計と固定費を見直す |
| 20〜30% | 危険ライン | 家族に共有し、相談も検討する |
| 30%以上 | かなり危ない | 自力返済にこだわらず専門家に相談する |
たとえば手取り25万円なら、毎月返済5万円で20%、7.5万円で30%です。ここに家賃、スマホ代、保険、食費、交通費が乗ります。普通に考えて、かなりきついです。
| 手取り月収 | 20%の返済 | 30%の返済 |
|---|---|---|
| 20万円 | 4万円 | 6万円 |
| 25万円 | 5万円 | 7.5万円 |
| 30万円 | 6万円 | 9万円 |
毎月の返済が重い状態でパチンコやスロットに行くと、「勝って返済を楽にしたい」という発想になります。でも、その時点でかなり危ないです。
返済額が手取りの20%を超えている。年収の3分の1に近い。返済のために借りている。このどれかに当てはまるなら、家族に言う準備だけでなく、借金相談も同時に考えた方がいいです。
参考:金融庁:貸金業法Q&A、日本貸金業協会:お借入れは年収の3分の1まで
ギャンブルの借金は、原因をごまかさない方がいい
借金の原因がギャンブルだと、本当に言いにくいです。
「生活費が足りなかった」「急な出費があった」「ちょっとカードを使いすぎた」みたいに言いたくなります。でも、パチンコやスロットで作った借金なら、そこをごまかさない方がいいです。
原因を隠すと、対策もズレます。生活費の不足なら家計の見直しが中心ですが、ギャンブルなら、打ちに行けない仕組み、借りられない仕組み、家族とのお金の共有まで必要になります。
僕も、借金額だけではなく「またギャンブルで使った」と言うのが一番きつかったです。でも、そこを隠すとまた同じことになります。
打ち明ける時の言い方
きれいに話そうとしなくていいです。むしろ、言い訳を入れるほど悪く見えます。
まずは、事実を短く出した方がいいです。
言い方の例
言いにくいことがあります。ギャンブルで借金を作りました。総額は○○万円です。借入先は○社あります。毎月の返済は○万円で、今の収入だと自分だけでは管理しきれていません。
怒られるのは当然だと思っています。もう隠して増やしたくないので、借金の一覧と返済額を見てほしいです。カードを預けること、お金の管理をお願いすること、必要なら借金相談に行くことまでやりたいです。
ポイントは、「許してほしい」より先に「事実」と「これからやること」を出すことです。
家族からしたら、いきなり許す気持ちにはなれません。怒るのも当然です。そこで許されようとすると、また揉めます。まずは、隠していたことと、迷惑をかけたことを認めるしかありません。
言わない方がいい言葉
打ち明ける時に、言わない方がいい言葉もあります。
- 次に勝てば返せる
- もう絶対にやらないから信じて
- 今回だけ助けて
- 自分で何とかするから大丈夫
- みんなも借金くらいある
- そこまで怒らなくてもいいじゃん
特に「もう絶対にやらない」は、言葉だけだと弱いです。僕も何度も言いました。でも、言っただけで止まるなら、ここまで借金は増えていません。
必要なのは約束ではなく、仕組みです。
- カードを持たない
- 現金を必要最低限にする
- 口座や返済額を共有する
- 給料日の流れを決める
- ホールに寄るルートを避ける
- 借金相談の予約を入れる
- 貸付自粛制度を検討する
言葉で安心させるより、行動で見せるしかありません。
お金の管理をお願いすることも伝える
ギャンブルの借金を打ち明ける時は、借金額を言うだけで終わらせない方がいいです。
僕は妻に打ち明ける時、お金の管理をお願いしたいことも伝えました。かなり情けないです。でも、自分で管理していたらまた使うと思ったからです。
お金の管理をお願いするなら、ふわっと頼むのではなく、具体的に言った方がいいです。
- キャッシュカードを預けたい
- クレジットカードを使わないようにしたい
- 給料日に返済分を先に分けたい
- 生活費だけを手元に残したい
- スマホ決済や後払いも確認してほしい
- 借入アプリやカードローンの契約を見直したい
もちろん、家族に管理を押し付ければいいわけではありません。相手にも負担がかかります。だからこそ、「お願いします」だけではなく、自分でも何を止めるのかをセットで出す必要があります。
立て替えてもらうことを解決にしない
家族に言うと、場合によっては立て替えてもらえることがあります。僕もそうでした。
でも、立て替えてもらった瞬間に借金が消えたように見えても、根っこが変わっていなければまた繰り返します。
僕は、妻の親に立て替えてもらい、その後もまた借金を作りました。自分の親に立て替えてもらっても、その後にさらに借金を増やしました。つまり、立て替えは一時的に助かるだけで、ギャンブルやお金の管理が変わらなければ解決ではありません。
立て替えてもらうなら、同時に借りられない・打てない仕組みを作る。ここまでやらないと、また同じことになります。
使ってはいけないお金に手を出している人は、パチンコで使ってはいけないお金リストも読んでください。生活費、返済金、家族のお金に手を出しているなら、かなり危ない段階です。
打ち明けた後にやること
話して終わりではありません。むしろ、話した後が本番です。
1. 借金一覧を共有する
借入先、残高、返済日、毎月返済額を一覧にします。スマホのメモでも紙でもいいです。隠している借入がない状態にすることが大事です。
2. 返済の優先順位を決める
滞納しているもの、利息が重いもの、生活に影響するものを確認します。ここは自分だけで判断せず、必要なら専門家に相談した方がいいです。
3. ギャンブルに行けない仕組みを作る
カードを預ける、現金を減らす、ホールの前を通らない、給料日の予定を入れる。打ちたい気持ちが出る前に、先に流れを潰します。
4. 借金相談を検討する
返済のために借りている状態なら、自力で返す段階を超えている可能性があります。債務整理が必要かどうかは、借金額、収入、家計、財産によって変わります。
相談先の考え方は、ギャンブル借金の相談先まとめ、債務整理の体験談はギャンブルで作った借金は債務整理すべき?にまとめています。
家族に言えないまま借り続ける方が怖い
家族に言うのは怖いです。怒られるし、泣かれるかもしれないし、関係が壊れるかもしれない。そこを軽く言うつもりはありません。
ただ、家族に言えないまま借り続ける方が、もっと怖いです。
返済のために借りる。クレカ現金化をする。後払いを使う。友人や家族から借りてギャンブルする。ここまで来ると、借金だけでなく、嘘も増えます。
僕は、借金が大きくなって返せなくなると妻に告白して、立て替えてもらう。これを繰り返してきました。その度に「もうしない」と言って、また繰り返しました。
だから、今まさに言えない人には、できるだけ早く数字を出して、話す準備をしてほしいです。完璧な謝罪文はいりません。まずは、これ以上隠して増やさないことです。
自分や家族だけで抱えない方がいいライン
次に当てはまるなら、家族に話すだけでなく、外の相談先も使った方がいいです。
- 返済のために借りている
- 借金総額を正確に把握できていない
- 督促や滞納がある
- クレカ現金化や後払いを使っている
- 家族に借りたお金でギャンブルしている
- やめたいのにパチンコやスロットに行ってしまう
- 家族に話した後もまた借りる可能性が高い
ギャンブル等依存症について、消費者庁は自分でコントロールできなくなる精神疾患の一つとして説明しています。厚生労働省も依存症対策の情報を公開しています。借金の入口を止める制度として、日本貸金業協会の貸付自粛制度もあります。
もし、話すことで身の危険を感じる相手なら、二人きりで無理に話さないでください。第三者がいる場所で話す、法律相談や公的窓口を先に使うなど、安全を優先した方がいいです。
まとめ:借金を家族に言えないなら、まず話す準備をする
借金を家族に言えない時、いきなり全部をきれいに話そうとしなくていいです。
まず、借金の総額、借入先、毎月返済額、滞納の有無を出す。原因をごまかさない。言い訳をしない。お金の管理をお願いしたいなら、具体的に伝える。立て替えてもらうことを解決にしない。
怒られるのは怖いです。でも、隠して増やす方がもっと怖いです。
家族に言うことはゴールではありません。借りられない、打ちに行けない、返済を続けられる形を作るスタートです。



